僕はカナダの大学に留学していましたが、大学で行われている授業を受ける前に附属の言語学校で英語の勉強をしました。
授業は毎朝8時から始まるので、寒いカナダでは早起きがしんどかったです。
4ヶ月で3人の先生から英語を教えてもらったのですが、ユニークで面白い先生ばかりでした。
今回の記事では、僕がカナダについて最初に教えてもらったマシュー先生の授業について書いていきます。
目次
学生が楽しく英語を勉強するための先生の工夫
ディスカッション中心の授業
マシュー先生の授業では、とにかくクラスメートと議論をさせられました。
授業の流れとしては、先生が最初に少しお話をします。
そこからその話に関係したトピックが示されペアで自分の意見を言い合います。
先生が旅行の話をすると、「自分の国で有名な観光地はどこか」、「なぜそこは多くの人が訪れるのか」と行った簡単なものから、「なぜ人は旅をするのか」というなんとも答えにくいものまで様々なトピックについて話し合いました。
プレゼンテーションは週に1回くらいのペースで行いましたが、プレゼンテーションが終わったらその内容についてグループで話し合っていました。
話し合った内容は、発表してクラスで共有するのですがその発表に対してマシュー先生がまた質問をしてきます。
クラスの人数は15人ほどだったので常に英語を話さなければならなず、スピーキング、リスニングともにレベルが低かった僕は最初は本当に逃げ出したかったです。
ものすごく褒めてくれる先生
しかし、マシュー先生は発表した学生をWow wow wow wow wow!!!! Greaaaaaaat!! という感じで褒めてくれるのでそのクラスで英語を話すことへの抵抗感はすぐになくなりました笑
ある日、僕は教育についてのプレゼンテーションをしました。
時間をかけて準備していたのでプレゼンが終わった後はなかなかいいものができたなと少し満足していました。
その時、マシュー先生はいつものように褒めてくれるのではなく、細かくプレゼンの良かった部分をフィードバックしてくました。
初めはにこやかに淡々とフィードバックをしてくれたのですが、徐々に身振り手振りが加わり最後にはいつもより大袈裟に褒めてくれました。
初めてあそこまで大袈裟に褒めてもらいましたが、大学生になっても嬉しいものです。
マシュー先生は常に他のクラスメートの前で言葉を尽くして褒めてくれました。
授業で話しやすい雰囲気を作り、ディスカションをより活発にするためにあそこまで褒めていたのでしょう。
週末の宿題は友達と買い物に行くこと
基本的に宿題は、あるトピックに対してエッセイを書くことや、指定された小説を読みその小説の工夫されているところをまとめるといったものが多かったです。
それに加えてプレゼンテーションの準備や毎日ある小テストの勉強をしていました。
宿題にはものすごく時間がかかり、平日は基本的に図書館通いです。笑
その中でマシュー先生は、週末はいつもとは違う面白い宿題を出しました。
印象的なのが、自分とは違う国から来た友達と買い物に行けという宿題です。
1日中、英語でコミュニケーションをとるためにこの宿題を出したのだと思います。
これは宿題といっても、評価の対象ではないのでクラスの全員がやらなくてはならない訳ではありません。しかしそれをきっかけにクラスメートがより仲良くなっていました。
最終試験前に言われたこと
マシュー先生の授業は2ヶ月間受けましたが、最後に試験がありました。
附属の言語学校で決められた授業を全てとパスすると、正規の学生として大学に入学することができます。
僕は、日本の大学に本籍がある留学生なので全くプレッシャーを感じませんでしたが、大学入学を目指している学生にとってこのテストはものすごく重要なものでした。
そんな僕たちに向けてマシュー先生がったことがいまでも心に残っています。
マシュー「これまで一緒に勉強したからわかるけど、みんなからするとテストめっちゃ簡単だよ。
だからあんまりテスト勉強しなくていいよ。
とりあえず体調に気をつけて今日からいっぱい寝てね。」
少し変なアドバイスですが、テスト前の学生にベストを尽くせと言いがちな僕にとってはすごく印象に残りました。
ちなみにこの授業以外でも先生や友人からテスト勉強しなくていいよというアドバイスをよくもらいました。
テスト勉強をものすごくがんばる日本人との価値観の違いですね笑
まとめ
マシュー先生は、教えることではなく学生のモチベーションをあげることに集中していました。
そのために言葉を尽くして褒めたり、学生にプレッシャーをかけないように配慮したりしていました。
いかにわかりやすく教えるかを考えがちな僕にとってはとても参考になりました。