書店や図書館に行くと、自己啓発本がたくさんあるので簡単に成功者の思考法やメソッドを学ぶことができます。
ポジティブ思考や目標の視覚化など目標を達成するための効果的な方法として今では有名になっているのではないでしょうか。
しかし、それらは本当に効果があるのでしょうか。
エリック・バーカー氏による書籍「残酷すぎる成功法則」では、正しいと信じられている法則が逆に足を引っ張るかもしれないと警告されています。
目次
成功の条件は勘違いされている
成功者を真似しないほうがいい
現在、書店や図書館に行けば成功者の意識を学ぶことができます。
また科学的な証拠に基づいた成功法則もどんどん公になってきています。
しかし、それを真似することで逆に成功から遠のいてしまう可能性があります。
欠点が強みになる
この本では極度の心気症を持つグレン・グルードという天才ピアニストが紹介されています。
彼は心気症のため普通の生活が送れないようですが、それが彼の繊細さを生み天才ピアニストとして成功した所以であるとも言われています。
そのように、欠点と思われる部分が世界を変えるほどの強みになることもあります。
これまで正しいとされた成功法則を学び、自分の欠点を消してしまうことは逆に自分の強みを消すことにも繋がるかもしれません。
頭がいかれているか天才か
天才といえば誰を思い浮かべますか。
僕はスティーブ・ジョブズです。
スティーブ・ジョブズは数々の伝説を残していますが、問題児であったことも有名です。
それほど個性が強かったからこそ天才として世界に衝撃を与えることができたのでしょう。
しかし、もしAppleが成功していなかったら彼はただのいかれたやつと評価されていたかもしれません。
成功者の思考法やメソッドも成功したからこそ評価されますが、それが必ずしも誰にでも当てはまる絶対法則と断言することはできません。むしろそれを真似するだけでは、頭いかれていると思われるだけかもしれません。
グリッドは足を引っ張ることもある?
こちらの記事でGRIT(グリット)について書いたのですが、僕はそのあとに本書を読みました。
本書では、グリットがあれば逆に自分が全く才能のない分野にとどまり続けることになると述べられています。
いつ諦めていつ続けるかを間違えれば逆に成功から遠のいてしまうのではないかということです。
自信を持つのは効果的?
自信を持つ!もしくは自信があるように振る舞う!ことは成功するために重要な要素だと信じられています。
しかし、見せかけの自信を持つことは本当の自分はダメなやつだと暗に感じているということではないでしょうか。
それよりもありのままの自分を受け入れることで本当の自信は手に入ります。
成功法則は自分で作っていく
本書を読み終わり感じたことは成功法則は自分で作っていけばいいということです。
人それぞれ自分にあった勉強法があるように、成功法則も合う合わないがあるのではないでしょうか。
これは、成功法則を無視して自己流を貫けばいいと言っているのではなく、成功者から学びながらも自分の個性をどんどん発揮していった方がいいということです。
ありのままの自分の個性を出し将来成功すれば、仮にそれが欠点だとしても、新たな成功法則として信じられるのではないでしょうか。
この世に絶対はありません。
成功法則を完全に信じてしまうのではなく、批判的な視点を持って自分にあったものを作り出していくことが重要なのだと学ぶことができました。
自らの信じていることや視点を変えるために本書はとてもオススメです。