フィンランドの小学校英語教育から見る語彙力の重要性|英語力を上げるヒント

カナダに留学中、ルームメートがフィンランド人だったので彼がどのような教育を受けてきたのか教えてもらいました。

彼に教えてもらった英語教育についてはこちらの記事に書いています。

一般的にフィンランド人は英語が得意だと言われています。

Test and Score Date Summary for TOEFL iBT Tests (https://www.ets.org/s/toefl/pdf/94227_unlweb.pdf)では、各国のTOEFL iBT受験者の平均点を見ることができますが、フィンランドの平均スコアは94、日本は71となっています。

受験生の数やその背景に違いがあるので単純に比較だけするのは適切ではありませんが、少なくともTOEFLのフィンランド人受験者はかなり英語が上手だということが示されています。

今回の記事では、彼らの英語力の基礎を作っているであろうフィンランドの小学校英語教育について書きます。

小学校で習う圧倒的な語彙数

伊東治己氏による「フィンランドの小学校英語教育」によるとフィンランドの小学校4年間で習う英単語の数は3615語です。

一方で、日本では、小学校5、6年で285語、中学校で1200語、高校で1800語の英単語(合計3285語)を習うそうです。

フィンランド:小学3〜6年(4年間) 3615語
日本:小学5年〜高校3年(8年間) 3285語

量的に比較をすると、フィンランドでは英語教育が始まる3年生から6年生までの4年間で日本人の学生が8年間で習う数と同じくらいの英単語に触れていることが分かります。

小学校だけを比較すると、圧倒的にフィンランドの小学生が習う英単語の数が多いです。

フィンランドの小学生が3615語を全て暗記して使いこなせるという訳ではありませんが、早い段階からより多様な英語に触れていることが分かります。

フィンランドの小学校教育を見ていると、英語ができるようになるために早期から様々な語彙に触れることが重要だということが分かります。

文法も小学校から勉強する

伊東氏は同書の中で、日本の中学校学習指導要領で定められている文法事項とフィンランドで最も多く使われている教科書に乗っている文法を比較しています。

フィンランドの小学生は、日本の中学生が習う英文法を小学校の段階で習ってしまうようです。

詳しくは文部科学省のホームページ(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm)に乗っていますが、日本でも2020年から小学校で英語が教科として教えられます。5、6年生から中学で習う文法を前倒しで勉強するそうですが、フィンランドでは小学校3、4年生から文法の勉強が始まっています。

現在日本で行われている外国語活動のように、英語に慣れ親しむことが目的ではなく多様な文法や語彙を習い英語を習いための基礎を作ることが目的とされています。

形式重視から内容重視へ

伊東氏によると、小学校の英語授業では語彙や文法が重点的に指導されているようです。早い段階から文法などの指導をすれば英語が難しく感じ、より英語嫌いの子どもが増えそうですが、英語に対する興味が高い段階なので逆にある抵抗なく勉強できるようです。

そこから、中学、高校と上がっていくに従い内容重視に変わっていくということです。内容重視になるとは、使う英語がより複雑で難しいものになるということです

フィンランドの小学校では、文法や単語といった基礎の習得に多くの時間が使われます。そこから学年が上がるにつれてより難しい内容の英語を使っていくことで英語力の向上が目指されています。

英語力を上げるためのヒント

実際にフィンランドでは英語を上手に話せる人が多いです。そのため英語を勉強するにおいて、フィンランドの英語教育から学べることは多いのではないでしょうか。

フィンランドで行われているようにまずは文法や語彙といった基礎を固め、そこからより難しい英語に挑戦していく。

ここで誤解してはいけないことは、ただ文法や単語を暗記するのではなくそれを使わなければならないということです。僕のフィンランド人ルームメートも言っていたように授業では、英語を話すことがメインとされていました。

ただ暗記するだけではなく、それを実際に使えるようになることで英語の基礎がでます。

逆に英語が苦手な人に多いことは、文法や単語を暗記して終わっていることです。それらを使うというプロセスが欠けていてるのでいつまでたっても英語をうまく話せるようにはなりません。

言われてみれば当然のことかもしれませんが、様々な表現を実際に使って練習することで英語が上手になるのでしょう。

この記事は、伊東治己氏による書籍「フィンランドの小学校英語教育」を参考に作成しました。

 

 

 

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