韓国はどのように英語をレベルアップしたのか|国をあげて英語力を向上させた方法とは

前回の記事で、日本、韓国、中国のTOEFLの平均スコアが10年間でどれほど向上したのかについて触れました。

この10年で日本はTOEFLの平均スコアが6点あがり、中国は4点上がっていました。全体的にスコアはこの10年間で上昇していますが、その上昇の幅は異なります。

特に注目すべきは韓国で、10年間で12点も平均点が上がっています。現在はよく韓国人の英語力が向上しているという声すら耳にします。

10年でこれほど英語力がアップした理由はなんでしょうか。

韓国の英語力を上げた方法とは

今回の記事は、大前研一氏による書籍「クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道」を参考にして作成しています。

2013年に出版されたものですが、人口が少なくても経済的に強い国であるクオリティ国家の教育の特徴がまとめられており、そこに韓国の英語力アップの秘密ついて書かれています。海外の教育に興味がある人には非常にオススメの一冊です。

国を挙げてグローバル化が目指されるようになった

大前氏によると、韓国では1998年のIMF危機に直面したことにより国を挙げてグローバル化が行われるようになりました。

大手企業に入社するためにはTOEIC900点以上が求められるようになり、一流大学を受験するためにTOEIC800点以上を取らなければなりません。

日本以上の徹底した学歴社会といわれる韓国では、いい大学に入れなければ就職もできないし役所で働くこともできないという状況です。いい大学に入ればお金持ちになれるという考えが浸透し、実際にそうなる社会なので韓国の子どもたちは小学生の頃から必死に受験対策が行われています。

就職や進学において英語力の重要性が明確に高まり、それが韓国の学校教育だけではなく各家庭にも影響を及ぼしました。

将来のために早い段階から子どもに英語を習わせるというように英語教育への意識が高まったことが、TOEFLの平均スコアを10年で12点上げた理由として考えられます。

早期留学

現在韓国では、早い時期から英語圏への留学がブームになっています。

僕は、仁川国際空港を経由してカナダに行ったのですが、そこで大量の韓国人のKidsに出会いました。(小学校低学年だったと思います)

詳しくは分かりませんが、彼らはカナダへ留学に行っていたのでしょう。

カナダでは現地の高校を卒業している韓国人学生にも多く、ブームを肌で感じることができました。

超詰め込み教育

社会全体で英語の重要性が高まったことに加え、韓国は超詰め込み教育が有名ではないでしょうか。

カナダに留学中、韓国人のルームメートがいたこともあり韓国人留学生たちと話す機会が多くありました。

彼らに受験勉強のことを教えてもらいましたが、平日は朝の8時から夜の11時ごろまで学校で勉強すると言っていました。土日も塾で同じくらい勉強するようです。

前述したように受験に置いて英語は重要な科目なので子どもの頃から徹底的に英語の詰め込み教育が行われます。そのため、英語のテストは高得点を取る学生が多いです。

実際、多くの韓国からの留学生がTOEICで900点近く取っていましたが韓国では特にすごいことではないと言っていました。

詰め込み教育の弊害も

TOEFLの平均点でもそうですが、英語のテストの点数は非常に高いです。しかし、僕の印象としてはあまり英語をペラペラ話している韓国人留学生はいませんでした。もちろん長くカナダに住んでいる学生は、ネイティブスピーカーにように話していましたが、短期留学で来ていた学生はそこまでスピーキングは上手ではなかったです。

TOEICで900点以上取っていた韓国人の友人はあまり英語を話そうともしていませんでした。彼は韓国人同士で固まっていることが多かったので、カナダに留学してから久しぶりに話した時もあまり英語が上手くなっていなかったです。

大前氏によると、韓国ではネイティブスピーカーの教師を増やすことで、授業で英語を話すことが多くなっているそうですが、韓国人のルームメート曰くまだまだ、文法や単語の暗記が中心の日本で行われているようなテストのための英語が中心だそうです。

ルームメートの話を聞いているとつくづくテストの点数と英語を話すことは関係がないのだなと思わされました。

まとめ

国を挙げてグローバル化を進めた結果としてTOEFLの平均スコアがアップしました。

日本でも2020年から大学入試が大きく変わり、小学校の英語教育も変わることになっています。

実際に現場で機能するかどうかは分かりませんが、この変化により英語の重要度がますます高まります。その結果として、日本でもTOEFLのスコアが上がっていくのではないでしょうか。

TOEFLやIELTSを大学入試のために受けるようになるようなので、早い時期から対策をする分、それらのテストで高得点を取る日本人は増えてくるでしょう。

一方で、英語でコミュニケーションが取れるようになることを目指すのではなく、よりテストで高い点数が取れるようになrことを目指すのなら英語に対してネガティブなイメージを抱く子どもの数も増えるかもしれません。

※この記事は、大前研一氏による書籍「クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道」を参考に作成しました。

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