勉強をしようと思ってもやる気が出ないということはよくあることです。
特に試験勉強はやらなくてはと思っていてもなかなか取り掛かることができない。
また、結果が出るのかどうか分からないという不安を抱えながら勉強をしている人もいるのではないでしょうか。
「ビリギャル」の著者である坪田信貴氏による書籍「どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法」はぜひそのような人に読んでもらいたいおすすめ本です。
自分に最もあった勉強法を見つけるためだけではなく、自分の持つ可能性に気づかせてくれる一冊です。
やる気がなくなる理由
なぜ勉強しようと思っていてもなかなかモチベーションが上がらないのでしょうか。
詳しくは本書に書いてありますが、その理由は他人の評価を気にして自分が勉強ができないことを隠すためです。
日本人は、学生の頃からテストの点数により競争させられてきました。
その結果、他人との比較により自分の能力を評価することが当然になっています。
もし全力で勉強をして、他人よりもいい点数が取れなければ「努力しているのに人より勉強ができないやつ」と評価されてしまいます。
この屈辱的な評価を避けるために逆に勉強をせず、「そもそも勉強をしていないからできなくて当然」と言う評価を得ようとします。
本書では、それがモチベーショの上がらない原因だと述べられています。
頭の良さは積み重ねで決まる
頭の良さは生まれつき決まったものでどれだけ勉強しても頭が良くならない人が存在すると考えることがまだまだ一般的なのではないでしょうか。
この考え方によりなかなか勉強を継続することができない人がまだまだ多いです。
これも勉強するモチベーションが上がらない理由として考えられます。
しかし、頭の良さはどれだけ積み重ねたかにより決まると本書では述べられています。
そのため誰でも自分にあった方法で勉強を積み重ねれば頭が良くなると言うことです。
自分自身、英語が苦手だったので自分は英語に向いてないから話せるようにならないと思っていました。そのせいで、英語を勉強するモチベーションが上がらず全く話す練習をしていなかったのでそもそも話せるようにはなりません。
やっても無駄だという思いにより積み重ねができなければいつまでもその状態のとどまってしまいます。
地頭の良さと言う曖昧なものに振り回される必要はなく、ただ自分だけの勉強法を見つけどんどん積み重ねればいいのです。
それぞれ得意な勉強法がある
本書では、自分に最もあった勉強方法を見つけるためにいくつかのタイプに分けた勉強法が紹介されています。
勉強といえば、机に向かって問題を解くと言う風に考えられがちですが、そうではなく人それぞれ自分にあったスタイルがあります。
文章を読むだけですっと理解できる人もいれば、イラストや図がある方が理解できる人もいます。現在は様々なノウハウ本や自己啓発本で漫画や図解で解説してあるものがありますが、僕はそれの方が理解しにくいです。
自分はそういう漫画は読むのがしんどくなり、普通に本で読む方が理解できますが、漫画の方が集中して読めるという人もいます。
人がどのように勉強しているのかではなく、自分がどのように勉強したら集中できるかを考える。
自分にあった勉強方法を見つけることができれば頭をよくするための積み重ねをより効率的に継続できるようになります。
これまで受けた教育は忘れる
勉強嫌いになった大きな原因はこれまで受けた学校教育にあるのではないでしょうか。
もちろん素晴らしい教育を受けたと言う人もいますが、学校教育を通して好奇心を失った人もいます。
学校では、国語や数学、英語など決められた科目をしっかり勉強してテストでいい点数を取ることがいいことだとされているので、もし自分が興味のあることだけをしていたら勉強しなさいと叱られるでしょう。
それを通して好奇心にしたがって勉強することができなくなります。
また、テストでいい点数が取れなければ学校では勉強ができないと評価されます。
しかし、テストはただ決められた科目の決められた範囲の知識をいかに覚えているかを評価しているだけで私たちの能力を評価しているわけではありません。
そのように学校教育を通して膨らんだ勉強や自分の能力に対するネガティブな感情を切り離すために、これまでとは全く違う独自の勉強法を編み出すことが重要ではないでしょうか。
まとめ
本書は、受験勉強をしている学生だけではなく目標を持って勉強している全ての人に読んでもらいたいです。
それだけではなく、勉強を教えている先生にも読んでもらいたいです。
学校では決められた科目を教えていますが、どのように勉強するかを教えることはありません。(勉強方法を教える先生もますが、生徒に最もあった方法という視点で勉強法を考えるのではなくその先生がしてきた勉強法を教えることが多いのでは?)
そのためどのように勉強するかは、自分の力で考えていかなくてはなりません。
本書はそれを見つけるためにおすすめの一冊です。