脳リミットのはずし方:自分の限界を超えろ!【感想と書評】

「人間の脳は数%しか使われていない」

映画「LUCY」では、10%ほどしか使われていない脳を20%、30%と使っていき超人的な能力を発揮するというものでした。この人間が脳をほとんど使えていないということは本当かどうか分かりませんが、私たちは自らの潜在能力をフルに発揮できていないことはありえることです。

普段の生活では知らず知らずのうちに自分の限界を作るような言葉や出来事が溢れています。

LUCY」までは行かずとも、少しでも自分の限界を突破して、潜在能力を発揮することができればこれまで手の届きそうになかった目標をいとも簡単に達成することができるようになるのではないでしょうか。

茂木健一郎氏による書籍「脳リミットのはずし方:自分の限界を超えろ!」では、私たちの能力を制限しているリミットとそのはずしかたについて書かれています。

自分の限界を超える方法

セルフイメージが限界を決めている

人は自分に対して決まったイメージを持っています。

例えば、「自分は文系で数学が苦手」、「歌が下手だから人前で歌えない」といったネガティブなものや「英語が得意」、「人前で堂々と話せる」といったポジティブなものまであります。人は良くも悪くもこのイメージに沿って行動し、それが自分の限界を決めてしまいます。

また、それらのイメージはこれまでにしてきた経験に大きく影響されているのでしょう。「歌が下手だ」と思っている人ならば、親や友人に「音痴!」と評価されたことがあるかもしれません。そのセルフイメージのせいで恥ずかしくて人前で歌うことができないかもしれません。

逆にこれまでの人生で歌が上手だと言われてきた人は堂々と人前で歌えることが多いです。

しかし、もし有名歌手が歌が下手だと思っている人に「すごく個性的な歌声だね。練習したらプロになれるよ」と言うとどうなるでしょうか。最初は、「いやいや、何を言ってるんだ」と思うかもしれませんが、他の人にも同じことを言われると「お、ちょっと練習してみようかな」という気になるのではないでしょうか。練習していると、それを聞いた人にも「いい声をしているね」などとさらに評価され自分の個性的な声に自信を持てるようになります。

「歌が下手」というセルフイメージのせいで歌うのが恥ずかしかったのに、歌声が個性的だと確信することによって人前で歌えるようになります。

私の場合、カナダに留学中に自分の英語の発音を気にしていました。自分の中で、日本語訛りの英語はカッコ悪いと思っていたので授業でも人の前で発言することに抵抗感がありました。しかし、ある日この話をカナダ人のクラスメートにすると、すごく大げさに「What? I love your English!」と言ってくれました。その話を聞いていた先生も、「I want to listen to your voice more」となんとも嬉しいことを言ってくれました。そのおかげで自分の英語に対する考え方が変わり、授業中に発表しやすくなりました。

もともと持っていたセルフイメージが変わることで行動が変わります。これは極端な例ですが、セルフイメージが限界を作るとはこういったことではないでしょうか。

限界はもっと先にある

茂木氏が本書の中で紹介していますが、自分の限界はイメージしているところよりももっと先にあります。

1日3時間勉強して満足していてる学生は、自分の限界は3時間と思い込んでいるかもしれません。

しかし、限界はまだまだ先にあるということを自覚することで、いつもよりも多く勉強できるようになるでしょう。3時間で勉強をやめていたところで、自分の限界はまだまだ先にあるとさらに続けてみる。このように思い込みをなくせば、自らの意思で限界を超えることが可能です。

最初は、自分の限界を超えて勉強や仕事を続けることはしんどいことです。一方で、自分の限界を超えて、それを自覚すると充実した気分を味わうことが出来ます。一度は経験があると思いますが、しっかりと集中していつもより長い時間勉強や仕事をした後はとても清々しい気分になります。

まずは、自分が何を限界だと思っているのかを考えてみてそれを超えてみることが、脳のリミットを外すためにするべきことではないでしょうか。

できないという思い込みが限界を作る

次に、手の届きそうにない目標は、これまでと同じことをしていても達成することはできません。自分の限界の外側にある方法によりそれは実現します。

私は中学生、高校生の頃、英語がものすごく苦手でした。高校1、2年の頃は、英語はいつも赤点ギリギリでした。

受験のために英単語を覚えたので、リーディングはある程度できるようになりましたが、それ以外のリスニング、ライティング、スピーキングは全くできませんでした。当時は自分が将来英語を話したり聞いたりできるようになるとは思っていなかったので、できるようになるための練習すらもしませんでした。

英語を話せるようになるという当時の自分にとって手の届きそうにない目標は、これまでのように単語を暗記するだけでは到底達成できません。たくさん英語で会話をするというこれまでにしたことのない方法に挑戦しなくてはなりません。

しかし、これまでにしたことがないですし、自分は英語が話せないと思い込んでいたので挑戦しませんでした。練習しないのでいつまでもできるようにはなりません。

チャレンジすることでリミットをはずす

自分の思い込みが新しいことに挑戦する妨げになっています。しかし、新しいことにチャレンジしこれまでにない経験や刺激を得ることは脳の限界を外すために必要なことです。

私の場合、英語があまり出来ない状態でカナダに留学に行きました。留学に憧れて勉強はしていましたが、自分の英語に自信はまったくありませんでした。しかし、その状態でカナダに言って実際に英語を話すことで、練習すればできるようになりそうだと考え方が変わりました。

やってみる前は、絶対できなさそうなことでもいざやってみると案外すんなりとできるようになることは多いのではないでしょうか。

まとめ

挑戦すれば、限界を超えられると言っても実際にするのは簡単ではありません。

しかし本書では、失敗を恐れず挑戦できるようになるための脳科学による方法や考え方が紹介されています。どんどん挑戦し、自分の限界を突破できるようになるためにオススメの一冊です。

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