私がカナダに留学に行って最も強く感じたことは、授業でも日常生活でもシンプルな中学レベルの英語で十分にコミュニケーションを取れるということです。
日本で勉強しているとネイティブスピーカーはものすごく難しい(複雑な)英語を話しているように感じてしまいます。
しかし、彼らは自分が思っていた以上にシンプルな英語を使っていました。(教科書には載っていない表現ももちろん使っていましたが)
私は高校の英語の授業で習ったように文法を意識して、長く複雑な英語を話そうとしていました。そうなると話しているうちに混乱してしまいうまく伝えられないことがよくありました。その経験から、意識して簡単でシンプルな英語を話すことを心がけるようになりました。
今は、ロンドンのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンという大学の修士課程で学んでいますが、問題なく授業中に自分の意見を伝えられますし、指導教員と論文について話し合うこともできています。
戸塚隆将氏による書籍「世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法」でも紹介されていますが、最も重要なことは自分が何を言いたいのかをしっかりと伝えることです。戸塚氏よると、あのスティーブ・ジョブスもバッチリ結論が伝わるシンプルな英語を使っています。
今回の記事では、戸塚氏の「世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法」を元に、シンプルな英語を使ってバッチリ自分の考えを伝える方法をまとめていきます。
シンプルな英語で伝える
ビジネスリーダーが話す英語の共通点
「世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法」の中で、世界のビジネスリーダーが使うインパクトの強い英語の共通点として、まず結論を言うことが挙げられています。
当ブログで何度か紹介していますが、IELTSのスピーキング対策としておすすめの「実践IELTS技能別問題集スピーキング」でも、まず自分の最も伝えたいことを言うことが求めらています。
ネイティブスピーカーが使いそうな英語のフレーズを使うことに意識を向けるよりも、まず結論をいうことの方が相手に自分の意見を伝えるために必要なことです。
結論が明確なら伝わる
大前研一氏が監修する「プロフェッショナル・イングリッシュ」では、文法や発音が完璧ではないブロークンイングリッシュでも結論が明確に伝われば成果を出すことができると書いてあります。
こちらの記事にも書いているのですが、カナダの留学中に出会ったフランス人留学生は短くシンプルな英語を連発して英語をスラスラと話していました。
最初は発音がフランス語なまりで聞き取りにくいなと思っていたのですが、簡単な英語を話しているし、言いたいことをしっかりと話しているので、耳が慣れると問題なくコミュニケーションが取れるようになりました。
相手の主張に意識を向ける
自分が話すときは、まず結論を言い、そこから自分がそう考える理由を説明していくことを意識して話せば相手に伝わる可能性は高まります。
しかし、コミュニケーションをとることは、一方的に話すのではなく相手の意見を聞いて会話のキャッチボールをすることです。
ここでは、相手が最も言いたいこと、話の結論は何かを意識すれば、よりうまくコミュニケーションが取れるようになります。
そこで私がおすすめしている勉強方法は、リスニングの練習をする時にただ英語の音を聞くのではなく、同時に主張や結論が何かを意識することです。より集中して英語を聞くことができますし、実際に英語でコミュニケーションを取るときも相手の主張に意識を向けながら聞く習慣がつきます。
まとめ
英語でコミュニケーションをとるために文法や発音はもちろん大切にしなければなりません。
しかしそれだけではなく、まず結論を言い自分の主張を伝えること、結論を聞き取り主張を理解することが重要です。
私は英語を話すときに複雑な英語を話さなければならないという思い込みに縛られてしまい、最初はうまく自分の考えを伝えることができませんでした。シンプルで伝わりやすい英語を意識すれば、英語でコミュニケーションが取れるようになることはあまり難しくないでしょう。
この記事を作成するにあたって参考にした2冊の本はぜひ留学に行く人や海外で仕事をする人に読んでもらいたいです。