僕はカナダ留学に行く前にTOEFLを受けたのですが、スピーキングの対策はほとんどできませんでした。
なぜできなかったかというとやり方が分からなかったからです。当時の僕と同じようにどのようにスピーキング対策をすればいいのか分からない人は多いと思います。
当ブログでは、英語をスピーディーに話せるようになるための練習方法を何度か紹介してきました。
上記の記事で紹介している一人英会話は英語を話す基礎力を上げるために簡単かつ効果的な方法です。
今回の記事では、その一人英会話を使っていかに、英検やIELTSといった試験のスピーキング対策を行うかを説明していきます。
目次
一人でできるスピーキング試験対策
1. 答えの型を知る
英検を受ける中学生や高校生に指導していて感じることは、まず最初の一言が出てこないということです。
そこでそれぞれの試験でどのような答え方が求められているのかを参考書やインターネットで調べる必要があります。
例えば、IELTSスピーキングセクションのPart1, 3では、まず質問に対する答えを言い、そこからその理由の説明や自分の意見のサポートを行います。
また、英検2級の質問3、4でも、自分の考えを表現する必要がありますが、基本はまず質問に対する自分の意見(agree/disagree)を表明し、そこから自分の意見について説明することが求められます。
TOEFLでは、First, Secondなどを使って明確に意見を表明することが求められるようです。
それぞれのテストで答え方が異なるので、まずはそれを理解することが重要です。
2. 一人で声に出して練習する
どのように答えたらいいかの型を覚えたら、それを使いこなせるように練習をする必要があります。
当ブログでおすすめしている方法は一人英会話です。
試験の対策としての一人英会話なので、インターネットサイトなどで自分が受けるテストで出題されるスピーキングのサンプル問題を見つけて、それを一人で質問して答える練習を行います。
まずは、型を意識しながら、文法や発音を間違えてもいいのでスラスラとブロークンイングリッシュで答えられるようになることを目標に練習します。
最初から完璧を求めるのではなく流暢に話せるようになることを目標に練習することがおすすめです。
この記事で、スピーディーに話すためのコツについて書いているのでぜひ目を通していただきたいです。
英会話を習っている人で普段英語を話す練習をしている人も、一人で練習して英語を話す時間を可能な限り増やすことがスピーキング力を高めるために重要です。
3. 自分の言えない表現や単語を調べる
実際に声を出して質問に答える形で練習していると、どうしても自分の言えない表現や単語が見つかります。
そのように自分で見つけた分からない英語は、単語帳などで覚えるよりも頭に入りやすいので語彙力を上げるという意味でもこの過程は非常に重要です。
ノートを作り、苦手な表現に出会うたびにメモをして調べることを繰り返せば、表現の幅を広げることができます。
4. より多様なトピックで練習する
参考書を使ってスピーキングを練習すると、乗っているサンプル問題が少ない分話すトピックの種類が少なくなりがちです。
練習するトピックが偏っていると、本番で自分が話したことがないトピックについて尋ねられると練習の成果が出せないことがあります。
そのためインターネットでサンプル問題をできる限り調べてより多様なトピックに答える練習を繰り返すことがおすすめです。
それをすることで、自分が英語で話せる表現の幅も自然と広くなっていきます。
5. 自分の回答を録音して聞いてみる
1~4を繰り返して、自信を持ってスラスラ英語を話せるようになったら、ケータイについているボイスメモを使って自分の英語を実際に聞いてみることがおすすめです。
ここでは、文法が正確か、同じことをリピートしていないか、自分の意見は分かりやすいか、という流暢さ以外の部分に注目して答えの質を上げていきます。
ある程度スピーディーに英語が話せるようになっても、同じ単語を何度も繰り返していたり、シンプルな表現ばかり使っていると高得点を取れないことがあります。
この段階では、1歩先のステージを目指して、使う語彙や表現の多様性を改善していきます。スピーディーに英語が話せるようになっていればそこまで難しくないでしょう。
6. オンライン英会話を使ってみる
1〜5までを繰り返すことでスピーキング力は向上します。しかし、まずどのように英語を話せばいいか分からない人、自分で文法をチェックできない人、もしくはスラスラ話せるがさらに高いレベルまでスピーキング力をあげたい人はオンライン英会話がおすすめです。
一人で練習しているとモチベーションを維持することが難しいですし、一人でやっている分どうしても自己満足の範囲を越えられないかもしれません。
個人的におすすめで自分も利用しているのがDMM英会話です。毎日レッスンが受けられて月額5980円ということもあり、現在かなり人気のオンライン英会話サービスになっているのではないでしょうか。
何と言ってもTOEFL、英検、IELTSといった英語試験のスピーキング対策ができるので、スピーキングスコアのアップを目指している人はぜひ1度体験してみてください。
まとめ
英語のスピーキング試験対策では、最初からレベルの高い表現を練習するのではなく、まずは簡単な表現を使ってスラスラとスピーディーに話せるようになることがおすすめです。
以前指導した高校生は、英検2級の1次を突破するだけの英語力があるのに、いざスピーキングの練習をするとまず最初の一言も出てこないという状態でした。
英語を話す練習を普段からしていなければこれも仕方ないことです。そのため特にスピーキングに苦手意識がある人はまず話すことになれるために1~4を繰り返して簡単な表現でスラスラと話せるようになることがおすすめです。
そこから、徐々に話す内容の質や、使う語彙の多様性を高めて行くことが効果的です。