私がカナダの大学に留学している時、様々な国からの留学生に出会いました。彼らは、当時の私とは比べ物にならないほど英語が上手で、このブログではそんな彼らの英語の勉強法について紹介してきました。
その中で中国や韓国など他のアジアの国からの留学生は、留学前にTOEFLもしくはIELTSを受けてきた人が多かったです。
彼らの中にはそれまでに留学経験なしで、TOEFL90点、IELTS7.0を獲得した人もいました。もちろんそれよりも高いスコアをとっていた学生にもよく出会いました。
この記事で紹介した韓国人ルームメートは、留学なしでTOEFLで120点満点中100点を取っていたので、独学でハイスコアを取りたい人にとっては彼の勉強方法は参考になります。
今回の記事では、留学経験なしでTOEFLやIELTSで高得点を取った留学生たちが共通して行なっていたことについてまとめていきます。
留学せずにTOEFL、IELTSで高得点を取った人が共通して行なっていること
単語の徹底的な暗記
以下の記事では、英語だけではなく日本語もペラペラだった中国人留学生について書いています。彼女の勉強法の特徴はアプリを使って徹底的に英単語を覚えることでした。彼女は、少しでも暇な時間があればアプリを使って新しい単語を覚えていました。そのような努力が彼女の素晴らしい英語と日本語につながるのだと思います。
また、私のルームメートも英語の勉強では単語の暗記にかなりの時間を費やしたと話していました。彼は、単語帳と赤シートを使って、何度も繰り返し単語を覚えたそうです。
彼は留学先にも、単語帳やフレーズ集を持ってきていましたがどちらもボロボロでした。何度も繰り返し使って暗記したことが一目で分かるほどボロボロになったそれらの本を自慢気に見せてきたことが今でも印象に残っています。完璧に意味を暗記して、その単語を使いこなせるようになるためにはそれくらい繰り返していかなければならないのだということが分かります。
IELTSやTOEFLでは、単語の傾向が異なるのでそれぞれの対策用の単語帳を使って、何度も繰り返し覚えて行くことが重要です。私もIELTSを受ける前に単語帳を使って一気に語彙を確認しました。テストで高得点を取るという目標を達成するためには、まずそのテストに出てくる単語を暗記することが基本でしょう。
旺文社の単語帳は例文や音声がついているのでおすすめしています。
TOEFL、IELTSではないのですが「最強の暗記術」の著者である本山勝寛氏も単語の徹底的に暗記することで、GREで一気に点数を上げています。1ヶ月という短い期間で、GREの難関単語を4000語も暗記した方法は非常に参考になるので、ぜひ「最強の暗記術」を参考に一気に単語を覚えて見てください。
圧倒的な単語力を身につけることは計画的に何度も繰り返し練習することで誰でもできることだと分かります。
練習を繰り返す
TOEFL、IELTSで高得点を取った人のもう一つの共通点は単語を覚えるだけではなく、公式の問題集を使ってリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの問題を何度も練習したということです。
韓国人のルームメートはライティングを徹底的に練習していたので、かなり自信を持っていました。印象に残っているのが、スピーキングではネイティブスピーカーには勝てないけど、ライティングなら勝てると話していたことです。
また、カナダで出会った友人の一人で、コンピューターサイエンスを勉強している香港からの留学生がいました。彼はIELTSで7.0を取ったのですが、もともと英語は大の苦手だったと話していました。最初に受けたテストではしっかりと対策をしたにも関わらず目標である6.5には届かず6.0しか取れなかったそうです。そこでまず彼が行なったことは、他の二人と同じように単語を暗記することです。単語帳に乗っている単語を全て暗記することを目標にしていたそうです。
次に、彼は何度も同じ問題を解いたと話していました。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの参考書をそれぞれ購入し、そこに載っている問題を何度も繰り返し練習して試験に臨んだようです。同じ問題を繰り返し解くことは、つまらないですがそれを通して問題の傾向に慣れることができます。私は、単語さえ暗記できていれば、テストに慣れることがいいスコアを取るために最も重要だと考えています。
私が初めてIELTSを受験するときに、彼の使っていた参考書を貸してもらったのですが、目標スコアが9.0に設定されているものでかなり難しかったです。(解説は中国語で書かれていたのでよく分からなかったのです。)
ライティングやスピーキングは答え方を知る
次に、TOEFL、IELTSで高得点を取った友人たちが口を揃えていうことがライティングとスピーキングの答え方を勉強することがいかに大切かということです。
ライティングやスピーキングに関しては、答え合せをすることができないので一人で練習することは難しいように感じます。しかし、スピーキングとライティングこそ最も時間をかけて勉強をしなければなりません。
TOEFLでもIELTSでもスピーキングとライティングには点数を取るために守らなければならないルール、答え方があります。これを無視すると高得点を取ることは難しです。
ライティングに自信があると言っていた韓国人のルームメートは、徹底的にライティングを練習したと話していたのですが、彼はTOEFLのライティングの参考書を買いそこに書かれている文章の書き方に沿って何度もライティングの練習をしたそうです。
私は、イギリスの大学院に留学するためにIELTSを受けましたがライティングは最も点数を取るのに苦労しました。初めて受けたライティングでは、全く対策をせずにテストに臨み想像以上に低い点数を取りました。次のテストは、IELTSライティングの参考書を使い書き方を勉強してから受けたので目標点を取ることができました。
スピーキングも同じで、点数を取るための答え方があります。答え方や点数を取るポイントを無視するとどれだけ流暢に英語を話すことができてもなかなか点数は伸びません。IELTSスピーキングの答え方は以下の記事にまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
スピーキングは、TOEFLでもIELTSでも点数を取るためのポイントがあります。そのポイントを意識しながら練習しなければならないのですが一人ではなかなか難しいです。スピーキングのスコアが伸びない人は、オンライン英会話サービスを使って先生にポイントに沿って話せているのかを評価してもらいながら練習することがおすすめです。自分では、気づけなかった弱点に気づくことで思ったよりも簡単にスコアをあげることができます。
私はIELTS対策で、DMM英会話を利用していましたがとてもおすすめです。無料体験もあるのでぜひ試してみてください。
以下の記事に、DMM英会話を私がオススメしている理由をまとめているので、読んでいただけると嬉しいです。
まとめ
IELTSやTOEFLは、なかなか難易度の高い試験ですが、留学なしで高得点を取ることは不可能ではありません。
そのためには、単語を徹底的に暗記し、問題を何度も繰り返し解くことが重要です。