古い本がしまわれた本棚

英語多読、多聴の効果|繰り返し読むことで使える英単語を増やす

当ブログでは、英語力の向上のために多読や多聴を通した大量のインプットが英語力向上のために不可欠だという考えを紹介してきました。

自分自身イギリスの大学院に入学してから大量のリーディングをこなさなければならなくなったので、それを通して日に日に英語力が向上しているように感じます。

特に語彙力はこのリーディングを通して圧倒的に向上しました。そして語彙が増えることは英語力向上のために欠かせないのだと実感しています。

単語帳を使って英単語を覚えることももちろん重要ですが、それだけではなくどれだけ実際に使われている単語に触れるかが語彙力を向上させるために欠かすことはできません。

これまで触れていなかったのですが、今回はリーディングを通して単語を覚えるために重要な繰り返し読むことついて書いていきます。

英文の多読で単語を覚える

好きな小説を繰り返し読む

先日、友人と外国語の勉強方法について話していました。彼はアメリカ人なのですが、英語以外にもスペイン語とロシア語を話すことができます。

彼が教えてくれた勉強方法は、好きな小説を繰り返し読むというものです。彼はまず基本的な文法や単語を勉強し、あとはひたすら好きな作家の小説を繰り返し読んだそうです。彼は辞書を使うのがめんどくさいから分からなくてもなんとなく読み進めていると言っていましたが、同じ小説を繰り返し読むと、回を重ねるごとに意味が分かるようになるそうです。

同じ小説を繰り返し読んでいると、実際に話をするときでも文章の中で使われている英語を使えるものです。

以下の記事にも書いてありますが、私の場合は、意味がわからないまま読み進めることがあまり好きではないので文脈からも意味が判断できない未知の単語に出会った場合は辞書で調べます。

英語の多読、多聴をするときの注意点|理解できる英語をインプットする

プレゼンテーションの資料を読み込む

私は、小説を何度も読んだことはありませんが、同じ英文を繰り返し読むことは日常的にしています。イギリスの大学院に入学してから授業でプレゼンテーションをする機会があります。その準備のために、資料を何度も読み込みますが実際にプレゼンをするときはその読み込んだ資料を見なくてもそこに書かれていた単語やフレーズを自然と使っています。

プレゼンテーションが終わった後、普段の生活でもその資料に書いてあった英語を使えるようになっています。

決して資料を丸暗記した訳ではないのですが、それでも繰り返し読むことで英単語やフレーズが頭に定着するようです。

何度も読むことで、英語を理解できるようになるだけではなくそこで使われているフレーズや単語を覚えることができます。

リーディングアサインメントを何度も読む

プレゼンテーション以外にも授業の課題になるリーディングは何度も読んでいます。論文によっては自分の知らない単語がよく出てくるので、あまりにも分からない場合は辞書を使いながら読むようにしています。

1回目は辞書を使ってざっと読み、2回目からは辞書なしで読むようにしています。一度調べているので間隔を開けずに繰り返し読むと知らない単語でも驚くほど簡単に覚えることができます。

文脈から単語の意味を推測できる場合は、知らない単語があっても辞書で引くことはありません。とにかくある程度、理解しながら文章を読むようにしています。

理解可能なインプット

私は、自分の知らない単語や文法が多く意味のわからない文章を読んでも英語力は向上しないと考えています。第二言語習得の研究で有名なGass(2018)やKrashen(1981)もリーディングやリスニングを通してインプットをすることは言語を習得するために欠かせないことだと言っていますが、そこで重要なことはそのインプットの内容を理解することです。

理解しながら英文を読むために英語の基本的な知識は必要ですし、文脈から意味が判断できない単語は辞書を使って調べた方がいいと考えています。例えば、アラビア語の知識が全くない状態で、アラビア語の本を何度も読んでもその本をいつか読めるようになるとは考えられません。難しすぎる英文もそれと同じです。

私は日本に住んでいたころ英文を多読していたのですが、理解可能かどうかというポイントを疎かにしていました。理解できなくても大量に英文を読めばいつか理解できるようになると思い込んでいたので、英語が得意ではないのに辞書を使わずにオンラインで英語のニュースを読んでいました。

意味の分からない文章を読むとまず楽しくないので非常にストレスになります。さらにGass(2018)やKrashen(1981)がいうように、このような意味の分からないインプットはあまり効果的ではありません。

好きな本を繰り返し読む

爆発的に語彙力を向上させるためには、英文の多読は欠かせません。そこで私が最もおすすめしていることは自分の好きな本を何度も繰り返し読むことです。好きな本に書かれていることを全て吸収してしまう勢いでとにかく何度も読み込みます。

自分がこれだと思った本を何度も読み返してみるとどんどんその本を読むスピードが速くなります。そして読めば読むほどそこに書かれている表現を実際に使えるようになります。

ちなみに私はKen RobinsonのCreative Schoolsを何度も読み返しました。これを読むことで頭に定着した英語は他の英語を読む時だけではなく自分が英語を話すときの基礎になっています。また、リーディングアサインメントとして読んだScripts, Plans, Goals, and Understanding: An Inquiry Into Human Knowledge Structures は、面白くて何度も繰り返し読んだのですが自分が使える英語の幅を一気に広めてくれました。

実際にそこに書かれていることを話す機会があればさらに英語力を上げることができます。

まとめ

私は中学、高校、大学と日本で英語を勉強してきましたが、英文を何度も読み理解可能なインプットをすることはほとんどありませんでした。単語や文法の暗記が中心で多読の機会がなかったので、テストではある程度点数が取れても英語を実際に使うことはできませんでした。

留学をしてみて、一気に英語力が伸びましたが、その理由は英語を話す機会が増えたからというよりも英語を読んだり聞いたりして毎日大量にインプットをしているからだと考えています。

もちろん英語を話したり書いたりする練習も必要ですが英語を高いレベルで習得するためには大量に英語をインプットしなければなりません。

[参考文献]

Gass, S. M. (2018). Input, interaction, and the second language learner. New York, NY: Routledge.

Krashen, S.D. (1981). Second language acquisition and second language learning / Stephen Krashen., Oxford: Pergamon.

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