私は現在イギリスのUniversity College London(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の修士課程に在籍しています。出願の際に英語力の証明としてIELTSのスコアを提出しなければならなかったのでIELTSは何度か受けました。これまでIELTSのリスニングでは安定して7.0を取ることができましたが、そこでつくづく思うことはIELTSのリスニングセクションでは、テクニックが重要です。
IELTSのリスニングでは英語の音声を完全に聞き取って理解する必要がないので人によってはテクニックだけで高得点を取れるかもしれません。
今回の記事では、IELTSのリスニングでスコア7.0を取るためのテクニックにについてまとめていきます。
IELTSリスニングの解き方
英語を聞く前に問題文を読む
IELTSのリスニングで高得点を取るために重要ことは、英文を聞く前にいかに問題文を理解するかです。
IELTSのリスニングは4つのSectionがあります。IELTSは、TOEFLと違い最初に問題文を読む時間が10秒ほど与えられます。また、Sectionが一つ終わるごとに解答を確認する時間が10秒ほどあるのですが、その時間を使って次のSectionに目を通すことができます。
Section1は基本的に住所や電話番号の聞き取りのように、内容を理解できているかよりもしっかり単語を聞き取れるかどうかがが問われています。
そのため、Section1では、そこまで時間をかけて問題に目を通す必要はありません。
一方で、Section2, Section3では選択問題が出題されやすくそこでは聞き取った英語の内容を正しく理解できているかが重要になります。私が思うに、Section2, Section3では話されている英文を細かい部分まで聞き取れないと正解できないようなひっかけ問題が多いです。
私の場合、Section1の問題文を読む時間にSection2の問題に目を通すようにしていました。
英語をを集中してリスニングするために、音声が流れているときに問題文を読んでしまうことは避けたいです。英文を読みながら音声を聞いて理解することは、英語の上級者にも難しいのではないでしょうか。
選択肢に書き込みをする
スコアを上げるためには、選択肢に書かれている内容の違いを英文を聞く前に正しく見分ける必要があります。
そこで私がやっていたことは、Sectionの最初にある10秒ほどの問題に目を通す時間を利用して選択肢に書き込みを行うことです。書き込みを行うといっても時間がかからないようにキーワードを丸で囲んだり、少しコメントを書いたりするだけです。ほんの小さな工夫ですがそれをすることで、選択肢ごとの内容の違いをはっきりとさせることができますし、リスニングをする際にどのようなことに集中して聞けばいいのかをある程度把握できます。
例えば
The professor thinks that Kevin’s paper
A should be re-ordered in some parts.
B needs a contents page.
C ought to include more information.
という選択問題があります。違いが分かりやすくなるようにキーとなる表現にチェックをします。
A should be re-ordered in some parts.
B needs a contents page.
C ought to include more information.
このように、選択肢に目を通しチェックをすることで、まずどのような情報を聞き取ればいいのかが分かりやすくなります。ここでは、教授がケビンの論文についてどう思ったかとについての情報を聞き取る必要があると分かります。
また、それぞれの選択肢で教授が何を必要としているかの違いをチェックすることができれば、いざ英語を聞くときに細かい部分まで意識できるようになります。
IELTSのリスニングの場合、音声を全て聞き取って完全に内容を理解しなくてはならない訳ではなく、問題の答えになるポイントの部分だけを聞き取ることができれば高得点を取ることができます。この問題に答えるためには教授が論文について思ったことを聞き取ればいいので、それ以外のことは聞き取れなくても大丈夫です。
ただ漠然と聞いていいるだけではなく、音声を聞く前からどのような情報を探すべきか知っているかどうかで結果は大きく変わってきます。
スペルに気をつける
次にスペルについてです。これはテクニックというよりも注意点ですが、IELTSで7.0以上を取るために重要なポイントです。
実際に私自身、これまでのIELTSリスニングで100%綴りのミスをしています。
覚えているだけでもmudをmad、operationをopperation、emperorをempelor、lionsをlionesと書くなどレベルの低いミスをしています。リスニング問題が終わるたびに内容を理解できたという手応えがあるのですが、7.0を超えないのはスペルのミスが一つの理由です。
聞き取ることができているのにスペルのミスをしてスコアが伸びないことはとても勿体無いですし防げるミスです。(私の場合ミスというよりもスペルを曖昧に覚えているせいなのですが…)このようなミスをしないためにも日頃からスペルを意識して英語を読むことが重要です。
まとめ
IELTSのリスニングは、時間が30分と短いですし、英語を聞く前に問題文に目を通せるので個人的にはTOEFLよりも対策が簡単です。TOEFLのリスニングは長い英文をメモしながら聞かなければならないので、私にとっては集中することが難しいです。
IELTSのリスニングではポイントとなる部分さえ聞き取ることができれば問題を解けるのでテクニックさえ掴めばある程度点数を取れるかもしれません。しかし、安定して高得点を取るためには英語をしっかりと聞き取れなければなりません。この記事で、紹介した解き方のテクニックを意識しながら練習を繰り返せばIELTSのスコアを上げることができるでしょう。
練習方法については以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。